30代転職・見落としがちな注意点

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30代転職・見落としがちな注意点

現在の日本の求人倍率は就職氷河期と呼ばれた荒波を抜け年々上昇傾向にあり、2016年現在ではおよそ2倍と言う高倍率を記録しています。転職者には一見、非常に良いニュースの様に思われますね。

 

しかし実はどうなのでしょうか。一般的にある水準から年齢を過ぎると、途端に転職が厳しくなると言われていますが、ハローワークの定義では若年層とされる30代での転職においても、それは例外ではありません。

 

やはり新卒採用に比べて倍率も半数程とまだまだ厳しいのが現実である中、時代の流れと共に変わりゆく企業のニーズに合わせて行くことも重要視すべきであると考えます。

 

では具体的に現在の日本企業の「人材に対するニーズ」とはどんなものなのか。30代が新卒であり就職活動に挑んだ頃と採用の現状はどのように変わっているのか。

 

時代や年齢に適した転職の考え方として「企業が転職者に求める人材像」の一部を元に、現状をご紹介していきたいと思います。

 

社会性と秩序

新卒者との大きな違いは、なんと言っても社会での経験量です。一見ありきたりなポイントとして軽く考えがちですが、ここは非常に重要な点であると言えます。

 

具体的な職務経歴のない新卒者と比べ10年以上多く経験を積んでいるのですから、それ相応の能力を求められるのは当然の事です。

 

企業側も新卒者を採用する際には、社会人としての良識の不足や仕事においての失敗を、ある程度予測し教育の為のバックアップを用意する心構えを持っています。

 

転職希望者の場合には、そういった社会のルールや常識を教育する必要性はなく、当然適応能力を存分に持つ人材を優先して採用します。

 

自己退職・会社都合を問わず、履歴書や職務経歴書の退職理由や勤務状況に社会性の欠如によるものだと連想される記述があると、企業はその人物に対し疑いや不信感を抱きます。

 

また社会性と並び、企業の秩序を守れる人物であるかどうかも重要視されます。昨今は勤めていた企業に対して不信感を持ち機密情報のリークに及ぶケースや、恨みによる過激な犯罪が起こる等、不穏な事件が報じられている事も拍車をかけている部分もあります。

 

個性や特異性をアピールするあまりに、協調性がなく職場の空気や他の社員のモチベーションを削ぐのではないか、性格や人間性に特別な問題があるのではないかと懸念されないよう、提出書類や面談での会話には注意が必要です。

 

経験・スキル・能力の過信

前項に関連する内容でもありますが、採用担当者は様々な人材の行く末も見聞きしています。経験があるからこそ、能力やスキルは十分にある人材であるのに過信から様々な摩擦を生み円滑な業務がこなせない、と言った転職者も実際に存在するため、「自分は大丈夫だ」と言う考え方では思わぬ結果を招くかもしれません。

 

個人の人間性にもよりますが、一般的に企業は新卒者に対する雇用メリットとして、無知であるからこそ頑固にならず素直に吸収すると考えています。

 

新卒者であれば取得困難な資格の保有や在学中の部活動での大きな結果はアピールとして有効ですが、転職者の場合には内容によっては裏目に出てしまう事も十分にあり得ます。

 

極端な表現ですが、個人の能力のみでこれまでの職務をこなしてきたような表現をすると、自身の業績を伸ばすためには他者を蹴落す必要があると考えてはいないか、他者の足を引っ張って企業全体の利益の損失に繋がらないか等、誤解を招くかも知れません。

 

大人として社会で多様な人との関わりを持てる人材である事を、語弊なく採用担当者に伝えられるよう、今更などとは思わず良く考えてみる事も重要です。

 

即戦力になりうるか・未経験業種への転職は至難の業

昨今は「未経験者歓迎」等の求人も多くみられ、これまでの業種に適性がないと感じていた方は尚更未経験業種への転職も視野に入れる傾向にあります。

 

確かに以前に比べて敢えて未経験者を優遇する企業も出てきてはいます。採用の可能性も皆無と言う訳ではありません。ですが実状はやはり大半の企業が、即戦力として使える人材を優遇して採用します。

 

それでも未経験業種への転職を希望するという方は、他の希望者と比べてより就職の為の努力をする必要があるのは言うまでもありません。例え無駄だと思うような小さな事でも出来る努力はすべてする位の気持ちでいる事がカギとなるでしょう。

 

また、即戦力の意味合いのひとつには、コミュニケーション能力や円滑な人間関係の構成も重要なポイントとして見られていると言えるでしょう。

 

人見知りだから仕事を聞けない・頼めないなどは論外ですし、逆に必要以上におしゃべりが過ぎて他者に介入するなども企業にとっては大きな損害となります。
職場にその人がいる事で皆がより働きやすくなるような人材であると、採用担当が思えるような人物像により近づく努力も必要であると考えれられます。

 

 

まとめ・30代は中堅予備軍

これまで30代転職の基本的な注意点を中心に話してまいりましたが、総括すると企業が30代に求めているのは単に仕事人としての能力ではなく、「企業の一員としてどう企業に貢献できるのか」と言う点です。

 

社員との信頼関係を上手く築き、職場を一つのチームとして全体を引っ張り上げてくれるような、真のリーダーシップを取る事が出来る人材が重宝されます。逆に言えばそういった人物であるならば、弊害となる年齢や経験やスキルなどの表面的な部分は必須項目となる訳ではありません。

 

良く言われる事ですが、やはり大人として私生活においても毅然とし見本となるような人間であることも転職には非常に重要な事なのです。

 

新たに企業の一員として仲間入りさせて頂くという事、それによって自身も企業側もより良い就業環境や業績を生み出す事が出来るよう、自身の人間性を磨くのは基本的なテーマとなるでしょう。

 

長々と基本的な事ばかり申し上げましたが、社会経験が豊富だからこそ見落としがちな部分を一度良く見直してみるのは、転職活動に限らず重要な事ではないでしょうか。