30代の転職体験談D:30代の銀行員から高校教師への転職体験

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30代の転職体験談D:30代の銀行員から高校教師への転職体験

私は大学卒業、地元の地方銀行に就職し、主に銀行の外回りを担当してきました。

 

銀行は地元企業への融資や大型の預金、保険証券までさまざまな金融商品を取り扱い、やりがいのある仕事に見えますが、金の貸し借りというシビアな世界でもありました。そして30代になり、自分の心が疲弊してきているのを自覚しました。

 

そうした生活をおくる中で、次第にもっと生き生きした人間と接したい、夢のある仕事に就きたいという潜在的な思いが浮かび上がり、転職を決意しました。

 

銀行は地方銀行でしたが地元の中小企業よりかは給料が安定しており、給料の面でも同じくらいの給料を頂けるところを探さなければと思いました。

 

しかし、このご時世で30代からの同じ待遇での転職は難しいかなとも思っていました。

 

諦めかけたころ同窓会があり、旧友と何年ぶりかに飲みました。そこで、教師ならば30代でも学生時代に取った教職免許を使って、同じくらいの給与がもらえるということを聞きました。

 

今の教職の現場は、約半数が講師や非常勤講師という正式に公務員試験に通らなくても教職免許だけで働いている人たちで支えられており、県の教育課に履歴書を送付すると、毎年3月末に教師が足りない学校への振り分けがある、とのことでした。

 

また、教師は不足しているため常に免許を持った実際に授業が出来る人を探していること、一度慣れると継続依頼が普通で食い逸れがないこと、講師として働きながら公務員試験を受けたり、講師として働いて信用を得て校長の推薦を受けると、公務員試験の一次免除があること、などが分かりました。

 

30代で自分にもプライドがあるので、ある程度そのプライドを満たすことができる職として、私は31歳で教師への転職を決意しました。

 

転職活動としては、履歴書を書いて、県の教育課に郵送するだけです。一応、県の担当者に届いたかどうか電話確認はしました。転職活動期間は2か月ほどでした。
2月になり、県の教育課の担当者から、少し遠い田舎の高校だが頼めるか、との電話が掛かってきました。

 

自宅から何とか通えるので了承すると、次はその高校の校長からの電話があり、高校の校長室に呼ばれ、面接となりました。もちろんスーツで行きましたが、一般企業のような堅苦しい面接ではなく、校長室に校長だけがいて、銀行員なのになぜ転職するのかと、実際に授業をする勇気はあるのかと聞かれました。

 

教育実習でやりがいを感じたことと、銀行員で培った社会常識と世間の厳しさから、根性があり生徒にもそれを伝えたいという思いを説明しました。

 

授業は慣れていけば大丈夫だからと励まされ、君に合っていると感じたならば来年も学校で働くことを考えておいてくれと言われ、あっけなく30代の転職は成功しました。

 

講師の待遇で給与は月給が6万円ほど上がりました。ボーナスもあります。

 

転職してみて、実際の授業は緊張しましたが、数か月もすれば慣れました。純粋な人間相手の仕事ですのでやりがいも感じており、金を扱っていた頃の息苦しさからは解放されました。

 

授業以外の事務作業も、難しいものは生徒の成績管理で使うエクセル表計算くらいで銀行の頃よりかは遥かに楽なものです。30代で働きながらではありますが、教員採用試験に合格できるように、または、校長推薦が取れるように地道にステップアップを図りたいと考えています。